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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

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北の都から更に北の北限の地にひとつの教会がある。

年中雪に閉ざされたこの地は作物も育たず、暮らしは漁業によって賄われている。

そんな貧しいこの土地にあって、地域の人々に食料を施したり、医療を受けさせる教会だった。

その教会のシスターの名は『まあや』。
慈愛に満ちた聖女として名高い。


「まあや様。おはようございます!!」
「まあや様がいてくれるからこの村は安心です」
「あ、まあやさまだ!! あそんであそんで!!」

老若男女問わず、この村のものはみな、まあやが大好きだ。

「おはようございます、皆さん」

そしてまた、まあやもこの村の住民すべてを愛していた。

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