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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

いつまでも続くように思えたその日常は、ある日突如終わりを告げる。

王国の使者がシスターのもとに訪れた、その日を境に。



「支援を打ち切るって……どういうことですか!?」

「落ち着け、マザーまあや。打ち切り決定とは言っていない」

使者の男は無表情なまま説明を続ける。

「あなたが王国のために働くのであれば支援はこれからも続く」

「王国のため……働く……?」

「とぼけるなよ、まあやさん。王立魔導アカデミー首席のその実力を使えって言う話だ」

使者はニヤリと笑う。

「……汚ないやり方ね、相変わらず」

まあやは魔導アカデミー出身のエリート魔導師だった。
そしてその力は魔術のみならず剣術、体術にも長けていた。

「どうするんだ? やるのか? それともここの住民を餓死させるのか?」

答えは聞くまでもないことは使者も知っていた。

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