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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「………………何をすればいいの?」

「さすがマザー・まあや。話が早い……簡単なことだ。革命軍の首謀者を少しばかり殺して欲しい」

「そんなっ!!」

まあやは目を見開く。

「私は聖職者ですよ!!」

「ブラッディ・マリア……なんて呼ばれていたあんたがか? 笑わせるな……」

ブラッディ・マリアというかつての通り名を呼ばれ、まあやの中に封印していた悪夢が甦る。

わずか21歳のまあやだが、黒く塗り潰し封印したい過去が多すぎた。

「…………これっきりにしてくださいよ」

眼鏡の奥の瞳にかつての険しさが宿る。

「ああ。これっきりだ」

使者はニヤリと笑い、暗殺ターゲットの書かれたファイルをまあやに渡す。

愛する村の人々のため、まあやは今一度、その手を血で赤く染める決意をした----

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