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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「お呼びでしょうか、国王様」

そこに呼び出されたまあやがやって来る。

北限の村に帰る約束を反故され、みぃみぃのことで心に傷を負ったまあやはまるで覇気がなかった。

「まあや……お前に指令だ」

「私はアカデミーの仕事がございますので」

王の命令を聞かないというのは死を意味する。
しかし今のまあやにはそんな恐怖で縛るなどということは無意味であった。

「この指令を成功させればお前を解放してやる」

その言葉にまあやの瞳の奥が揺らぐ。

「もちろん北限の村はこれまで以上に支援をしてやろう」

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