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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

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それは突然訪れた。

その出来事が14歳の少女、『ともこ』の人生を大きく変えることとなる。


「うわぁ!? 賊が……盗賊団が来たぞッ!!」

ともこの住む町は中規模のもので警備もある程度は行き届いてるから今まで賊に襲撃されることはなかった。

しかし遂に大規模な賊の集団が襲ってきた。

「ひゃっはー!! 金目のものはすべて奪えッ!!」

ならず者になるとそういう髪型にしたくなるのか、モヒカン頭の男が叫びながら剣を振り回して暴れる。

「きゃーっ!!」
「助けてくれぇえ!!」
「逃げろっ!!」

はじめて賊の襲撃を受けた市民たちは悲鳴をあげながらパニックに陥った。

もちろん、ともこも皆と同じようにパニックに陥っていた。

「と、とにかくッ……逃げなきゃッ!!」

たまたま父も母も今日は居ない。
ともこは飼い猫であるトラネコの『シャルル』を抱いて家を飛び出す。

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