闇の王と光の騎士
第3章 混沌の幕開け
しかし町中がパニックなっており、外へ飛び出したともこはたちまち大人たちに突き飛ばされる。
「きゃあっ!!」
普段は平穏な町だからこそ、突き飛ばされた少女に気遣う余裕のある大人もいなかった。
「金だけじゃなく女も奪えよっ!!」
笑いながら興奮する盗賊の声が聞こえた。
ともこは恐ろしさのあまり、震えて立ち上がることすら出来ない。
「おおっ!! カワイコちゃん発見っ!!」
ゴーグルを着けた柄の悪そうな男がともこを見つけて駆け寄ってくる。
「へっへー!! いい子にしなぁあ!!」
「た、助けてぇええっ!!」
ともこが叫んだ、その瞬間----
「ともこに触るんじゃねぇよ、クズが」
ともこに抱かれていた愛猫シャルルが飛び降りてゴーグルの男の前に立ちはだかり、喋った。
「えっ……」
「はぁあっ!?」
ゴーグルの男はもちろん、飼い主のともこも唖然とした。
しかし二人の躊躇いなどお構いなしにシャルルはゴーグルの男に飛び掛かる。
「ぐぁああっ!?」
シャルルの爪がゴーグルの男の首に突き刺さり鮮血が飛び散る。
「きゃあっ!!」
普段は平穏な町だからこそ、突き飛ばされた少女に気遣う余裕のある大人もいなかった。
「金だけじゃなく女も奪えよっ!!」
笑いながら興奮する盗賊の声が聞こえた。
ともこは恐ろしさのあまり、震えて立ち上がることすら出来ない。
「おおっ!! カワイコちゃん発見っ!!」
ゴーグルを着けた柄の悪そうな男がともこを見つけて駆け寄ってくる。
「へっへー!! いい子にしなぁあ!!」
「た、助けてぇええっ!!」
ともこが叫んだ、その瞬間----
「ともこに触るんじゃねぇよ、クズが」
ともこに抱かれていた愛猫シャルルが飛び降りてゴーグルの男の前に立ちはだかり、喋った。
「えっ……」
「はぁあっ!?」
ゴーグルの男はもちろん、飼い主のともこも唖然とした。
しかし二人の躊躇いなどお構いなしにシャルルはゴーグルの男に飛び掛かる。
「ぐぁああっ!?」
シャルルの爪がゴーグルの男の首に突き刺さり鮮血が飛び散る。