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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

革命軍「アマテラス」とはマギトが創った組織だ。
しかしそれははじめから革命軍として設立されたものではない。

はじめは戦争や王国の処刑で親を失った孤児たちを養うために設立された。

孤児たちは増え続け、やがて青年に成長していった。

王国の横暴は日に日に激しくなり、遂にはあちらこちらで反乱が起き始めた。

アマテラスも王国の横暴を止めるべくして革命軍となったのは自然の流れだった。

そういった事情であったからアマテラスの中心には常にマギトがいた。

ミーカは消し炭のように変わり果てたマギトをじっと見詰めていた。

そして----

『遠き山に日が落ちて

星は空を 散りばめぬ』

歌を口ずさみ始める。

それは生前、マギトがいつも歌い聞かせてくれた歌。

『今日のわざを なし終えて
心軽く 安らえば

風は涼し この夕べ

いざや楽し まどいせん』

アマテラスのメンバーたちは泣きながらその歌を聞いていた。


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