闇の王と光の騎士
第3章 混沌の幕開け
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「大丈夫かよ……この山には山賊がいるんだろ? ほら、あの……ドレスアップ山賊団とかいう……」
馬車を操る髭の男が不安げに仲間に訴える。
「しかたねぇだろ。東の都に行くにはここを通るか通らないかで10日は変わってくるんだから。それに」
仲間のデブの男が後ろの方を振り返らずに親指で指差す。
「今回は腕利きの用心棒がいるんだからさ」
「腕利きねぇ……正直俺はそれが一番不安なんだけど」
髭の男はため息をつく。
「なんか……あいつ……弱そうじゃねぇ?」
噂をされている声が聞こえ、『遥風』は「ンン!!」と咳払いをした。
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「大丈夫かよ……この山には山賊がいるんだろ? ほら、あの……ドレスアップ山賊団とかいう……」
馬車を操る髭の男が不安げに仲間に訴える。
「しかたねぇだろ。東の都に行くにはここを通るか通らないかで10日は変わってくるんだから。それに」
仲間のデブの男が後ろの方を振り返らずに親指で指差す。
「今回は腕利きの用心棒がいるんだからさ」
「腕利きねぇ……正直俺はそれが一番不安なんだけど」
髭の男はため息をつく。
「なんか……あいつ……弱そうじゃねぇ?」
噂をされている声が聞こえ、『遥風』は「ンン!!」と咳払いをした。