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闇の王と光の騎士

第3章 混沌の幕開け

「おいっ!! 卑劣な山賊どもっ!! 貴様らの蛮行、許さないぞ!!」

遥風がそう叫ぶとドレスアップ山賊団のリーダーであるみぃみぃが「俺たちは卑劣じゃぇし」と叫んで遥風に襲い掛かる。

みぃみぃはためらうことなく剣を振りかぶって遥風の首を狙う。

しかしそれを読みきっていた遥風は素早く屈んでそれを避ける。

「ちぃっ!!」

みぃみぃの剣が空を切る。
体勢が立て直る前に遥風の掌底がみぃみぃの腹部に叩き込まれる。

「ぐあっ!?」

ダメージはさほどではなかったが、みぃみぃは飛ばされる。

「てめぇ!!」

「去らばだ!! 薄汚い山賊ども!!」

遥風は煙り玉を投げつけた。

ドレスアップ山賊団たちは煙りに包まれる。

「さあこの隙に逃げるぞ!!」

遥風の掛け声と共に馬車は全速力で逃げ出した。

「逃げんのかよっ!? 戦って山賊を倒してくれる訳じゃねぇんだ!?」

髭の男は冷や汗を流しながら必死で馬車を走らせていった。

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