
禁断ハーレム〜beastな関係
第2章 再開は突然やって来た
あの後何とか食事会を終えた私は意気消沈
これから数ヶ月に何回か有る食事会は理由を付けて断ろうと思う
まぁ、母とは機会を見て会えばいいだけ
翔君とは出来るだけ顔を合わせずに済む様にしよう、と心に決意した
翔君も、案外冷静で、私の事などなんとも思ってなさそうだったし......
ってそもそも、付き合ってたのすら翔君にしたら記憶が薄いものなのかもしれない
僅か数ヶ月の短い期間だったし、翔君は恋人カウントすらしてないのかも.....
それはそれで何だか悲しいが
しょうがない
だって、私の事が好きだったならば.........
あんな事は起こらなかった筈
嫌、そもそも、付き合ってると思ってたのは私だけだったというオチではないだろうか?
それも、それで恥ずかしい
あ、でも.......
別れを告げたら、了承した翔君は付き合ってると言う自覚は有ったと言う事
何だか昔の事でグジグジと思う自分が馬鹿らしく、ハハハと乾いた笑が鼻から通り抜けた
その日食べた高級料理の数々は少しも味がしなかった
なんだかな....
凉さんは私の二つ上の二十歳で紳士的な笑顔は好印象
普通にこの人が兄になるならば大歓迎だけど.....
翔君の兄弟と言う事で手放しでは喜べない
翔君と同じ血が流れてると言うだけで私の中では有り得ないのだ
