
禁断ハーレム〜beastな関係
第3章 新たな生活
純さんの鋭い視線に見つめられ何も言えなくなった
固まった様にピキッと硬直した
「おい、返事」
その鋭い声に怯えた様にコクリと頷く
目に溜まる涙を見られたくなくて俯いた
チッと舌打ちが響きビクッと肩を窄めた
「純、怖がらせてどうすんの.....」
まったくと言いながら私の頭を撫でてくれた涼さん
同じ兄弟なのに凄く違う
「ごめんね、怖がらせたね?今日はもうお風呂に入って眠ると良いよ」
また明日話そうと言いながら立ち上がった涼さん
「はい.....」と、弱々しく返しながら私も立ち上がった
私の背中に手を添える涼さん
「菜々ちゃんの両隣は俺と純の部屋だから何か有ったら直ぐに教えて」
優しく囁く様に耳元で呟かれ頷いた
翔君の部屋は向かい
促されるまま部屋に入ると
「また明日......」
涼さんの声が扉越しに聞こえた
