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∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒

第1章 純愛指導


『帰ったら家に居てくれてるもんだとばかり思ったから‥‥マンションついたら電気ついてないし鍵はないから入れないし‥‥』


「‥‥‥あ//」


『めちゃめちゃ悲しかったんですけど‥‥』


「ご、めんなさぃ‥//」


ちょっと拗ねたように言う先生がすごく可愛く思えて、あたしも申し訳なさそうに謝った

『いや‥俺が先走りすぎただけだから‥//

今、話してて大丈夫なのか?家の人は?』

そう聞いてきた先生にあたしは家庭の事情を話した


『そうか‥
じゃあどうせ一人なら‥家で一緒に食事するか?‥//』

「…うん‥//」

『──…マジ?
ん‥じゃあ‥迎えに行くから‥』


そう言って先生は家まであたしを迎えに来てくれた‥

車に乗ったあたしに先生はさりげなく愚痴を言う

「てっきり俺の部屋で待ってくれてると思ったのに居ないんだもんな‥
しかも、携帯に電話も入れてくれないし‥‥‥なんの為に教えたんだか‥
かなりショックだった!!」

「ゴメンなさい‥」


「‥クスッ‥うっそ」


謝るあたしに笑いかけながら先生は手を差し出す
あたしは、大人しく先生の手を握った…

ぎゅっと握り返されながらほんの少しの沈黙が流れる。

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