テキストサイズ

∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒

第1章 純愛指導


「洗い物?
いいよそんなの気にしなくて…ここに居てよ…」

「え…」


ストンと先生の膝の上に腰を落とされ驚くあたしを、先生は後ろから抱きしめる


背後からうなじに顔を埋めた先生の熱い息が掛り、体の芯が急に熱くなってきた

‥やだ、付き合っていきなり!? まだ心の準備がっ…


そう焦ったあたしは、ぴったりと背中に密着した先生の鼓動の速さにびっくりしていた

「‥聞こえる?‥

俺の心臓の音…」


抱きしめられたままあたしは頷く

「さっきからずーっとこんなん‥//

すごい胸、苦しい‥」


先生は顔を埋めくぐもった声で苦しそうに呼吸を繰り返す

「だから言っただろ?
余裕なんかないって‥//」

ソファに腰掛け、後ろから抱っこしながらあたしを抱きしめる先生がなんだか堪らなく愛しく思えた


「先生‥」

「‥‥ん」

「あたし…先生の気持ちすごく嬉しかったよ…
ごめんね…すぐに返事できなくて…あたし…ちょっと信じられなくてテンパってたから」

「──‥//…いや、俺がたぶん悪い‥いきなり告ってすぐ返事しろっつったから‥普通誰でもあんな言われたら戸惑うよ‥
だからやっぱり余裕ないんだよ俺‥//」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ