テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第11章 ☆お仕置きとふいうち

 .。.:* side 翔太 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*




『なんだよ翔太、朝っぱらから。

感謝の電話にしては早いな』




金曜日の朝の7時。


家のリビング。


電話の向こうから、彰の笑い声に混じって電車の音が聞こえる。


既に出勤しているらしい。




「……彰、てめぇ……

彩に余計な事を吹き込みやがって」




洗面所でドライヤーをかけてる彩には、この会話は聞こえていない。


昨日はケーキを受け取る為に、早く帰ってきてしまったから


俺は携帯片手に、いつもより早く出勤するべく、コートを羽織った。





『余計な事じゃない、大事な事だ。

お前が仕事にのめり込むのも分かるけど、少しは彩ちゃんを喜ばせてやれよ』


「……俺は誰かさんのように、愛の告白を連発なんてしない主義なんだよ」


『バカだな。

翔太の主義なんてどーでもいいんだよ。

要は、伝える事に意味があるんだ』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ