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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第25章 ♡清算済み

私の肩を抱いたまま歩き始めた莉央が、そう言って顔を近付けてくる。



「………は!?///」

「自信無くしてるんだろ?」

「だ、だ、だからって……」

「俺はこんなにもお前にハマってるって、披露しようぜ」

「~~~~!!」

「ほら、舌出せよ」



莉央の長いまつ毛の奥で、瞳がキラリと光る。

そのまま唇が……って、ちょ、ちょっと待……!!///

ぎゅっと目を瞑った瞬間



「あ、やっぱり後にして」



莉央が突然パッと体を離した。

………はい!?

驚いて目を開けると、奴は1人でスタスタと先に歩いている。



「~~~~!!」



なんだその寸止めは!

後にしてって、あんたから仕掛けてきたんでしょーが!

も~ドキドキしたりガッカリしたり、心が乱れるったら……



「………ん?」



上がった息を整えながら、莉央が向かう方へ目を向けると


ビーチと反対側には、遊歩道に沿ってカフェや雑貨などのお店が並んでいて


その中の1軒に、店内に入りきらない商品が、ウッドデッキにまで溢れている。


……太陽の光を浴びてキラキラ光る、色とりどりの花々。


莉央が入っていったのは、小さなフラワーショップだった。

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