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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第25章 ♡清算済み

後を追いかけて店の前まで来ると

莉央は店先でしゃがんで、鉢に入った花を眺めていた。



「……莉央と花って……」



ドSで口の悪いこの男とは、全然結びつかないはずなのに

水に濡れたバラやカサブランカをバッグにしたその姿……妙にエロスを感じてしまう。


人差し指で花びらを撫でてるし、なんかもう……


って、おい!!

私こんな真っ昼間から何を想像して……///



「莉央、何で急にここに来……」

「いらっしゃいませ」



私が莉央に話しかけたのと同じタイミングで

若い女性の店員さんが、ニコニコと微笑んで近付いてきた。



「何かお探しでしたら承ります」

「かご花、ある?」

「はい、アレンジメントですね。
いくつか大きさが選べますが、いかがいたしますか?」



え!?



「任せるから、適当に作って。
季節の花なら、なんでもいい」

「かしこまりました。ご予算の方は?」

「1万くらい。配送してほしいんだけど」

「ではこちらで伝票の方を……」



えぇ!?

待て!!

なに!?



読者の皆様は一瞬戸惑ったと思いますが、店員さんと上記の会話をしたのは、わたくし沙月ではありません。


流れるようにアレンジメントを注文した莉央が、そのまま店内へ入っていく。


な、何者なんだあいつは……!!

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