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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第26章 ♡極上彼氏

『おい、いいからさっさと開けろ』


「………え?」


『ドア。早くしろよ』




携帯電話と、窓の向こう側の共同廊下から、同じ声が聞こえる。


え!?

ま、まさか……!!


慌ててベッドから飛び起きる。


狭い廊下を抜けて、玄関の鍵を開けると………



「………莉央……!!」



相変わらず上から下まで、センスのいい夏服を着こなして


両手に荷物を持った莉央が、玄関の前に立っていた。


お洒落メガネを外したその綺麗な瞳を、まっすぐこちらに向けて


……でも、すんごい睨まれる。




「き、来てくれたの……?///」

「本当に寝てたんだろうな?」

「え?」

「水分取った?」

「あ、う、うん……」

「冷やしたのかよ!?」

「ひ、冷やしました!!」



手に持っていた氷枕を、莉央の前にバッと差し出す。

莉央は無表情のまま私をじっと見つめた後、小さく溜息をついた。



「……思ったより、顔色が良くて安心した」

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