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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第26章 ♡極上彼氏

「…………っ」



2週間働き詰めで、会社でもほとんど莉央とは話せなかったから


スーツを着ていない彼が、私のマンションに来てくれる……それだけで胸がキュンとしてしまう。



「食欲は?」



持っていた荷物を廊下に置いて、莉央は靴を脱いだ。



「珍しく、お腹空いてないんだ」

「あっそ。じゃあこれは明日食いな」

「え!? なに!?」



莉央が答える前に、置かれた荷物のひとつに目を向ける。

さっきから甘い香りが……



「彩ちゃんが沙月の為に作ったらしい」

「彩ちゃんって!?」

「兄貴の嫁」



渡された紙袋の中に、長方形の箱。

ドキドキしながらフタをあけると……



「わぁ~~!!
これ、お嫁さんの手作り!?」

「わざわざ兄貴と一緒に届けに来た。
夕方から急いで作ったから、自信ねぇとか言ってたけど」

「そんなことないよ、すっごく美味しそう~!」



箱の中には、まだ少し温かさが残るフルーツのパウンドケーキが入っていた。

食欲は無かったはずなのに、すぐにでも食べたくなっちゃう♡



「やっぱりちょっとだけ食べよっか……
………っ」

「…………!」

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