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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第26章 ♡極上彼氏

………この男は


アホとか、さっさと寝ろとか言った直後に


大事な女とか、ずっと傍にいるとか、心臓をぶち破る言葉をサラリと言い放つ。



「…………っ」



体を倒して横たわると、莉央は私の体にタオルケットをかけて


自分はベッドの中には入らずに、すぐ横の床の上に座った。


そして、右手をきゅっと握ってくれる。



「……莉央……」

「大人しく寝なさい」



柔らかい風のような声で、そう言うと

莉央は私を見て、ふっと微笑んだ。



……あ、やっと笑ってくれた。

なんだかそれだけで、嬉しくて泣きたくなってくる。




「………莉央、ごめんね」

「何が」

「私のせいで、明日延期になっちゃって……」

「いや、俺は逆に良かった」

「………?」




もう片方の手で、私の頭を撫でながら

莉央は切なそうな表情になった。




「お前が頑張りすぎる姿、ずっとパーテーション越しに見ていたのに

……何が何でも休ませるべきだった」


「…………っ」


「もっと早く気付いてやれなくて

……ごめんな、沙月」

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