
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第4章 ♥2人の優しさ
息を呑む程のオーラ。
一瞬で空気が変わったように、全身が固まる。
「……悪い。 感情抑えられなくて」
そう言った立花だけが冷静で、直樹君から離れると
タバコを灰皿に潰した。
「…………………っ」
う、嘘でしょ………?
頭の中も体も、完全にフリーズ。
深くかぶった帽子と大きなサングラスが、全くもってその役目を果たしていない。
入口のカーテンを潜った隼人は、サングラスを外すと
その射るような眼で、私と直樹君を見下ろした。
「………離れろ」
震え上がる程の、痺れる声。
「それは俺のだ。 今すぐ手を引け」
