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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

………事の発端は。



とびきりのイイ酒を飲ませてやる、といったアンジーの誘いから始まった。


相変わらず咲原まっしぐらの隼人に、苦労を虐げられてる被害仲間して……とかなんとかいう理由だったけど


今思えば、隼人とアンジーと飲みに行くときは大抵高級店だから、毎回美味い酒だったわけで


なぜか翔太まで呼べと言われた……この時点で気付くべきだったんだ。



「七瀬隼人の出演交渉なんて、今や大金積まなきゃ獲得できない程の争奪戦だろうに。

スポンサー接待って、そんなに大事なんスか?」



2本目の煙を吐きながらそう言った翔太の腕に、アンジーがピッタリと体を寄せる。



「エロガッパの映画がコケるってことは無いにしても。
この業界の裏は、色んな柵や繋がりがあって反吐が出る程面倒なのヨ。
一般企業だってそんなもんでしょ?」

「まぁ、そうですね。
俺も役職に関係ない、上層部のご機嫌取りばかりだし」

「そう!それこそがあんたたちを選んだ1番の理由ヨ!!」



翔太の話で、再び淡褐色の目をギラつかせると


アンジーは椅子からガタッと音を立てて立ち上がった。



「飲料水大手○○ホールディングス、営業部主任!

○○フィナンシャルグループ主要都市バンク、有能銀行マン!」


「…………」


「営業・接待で培ったその対応力!

今夜お手並み拝見といくわヨ!!」

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