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宮本 翔太（みやもと しょうた）

私のふたつ年上の31歳。

都内の金融会社に勤める、ごく普通のサラリーマン。




旦那…改め翔ちゃんは、何年か前の合コンで知り合った。


その合コンはいまだかつてないくらいのハイレベルで、乗り気じゃなかった私も、かなり興奮したのを覚えてる。


翔ちゃんの親友の立花(たちばな)くんって超イケメンが、ダントツに人気で。


それは私の同僚で１番可愛い麻里奈(まりな)に、即ロックされたんだけど。



あ、こんな話はどうでもいいか。



まぁ、でも私はその立花くんよりも、翔ちゃんの方が断然タイプだった。


場を盛り上げるトークが上手で、とにかく面白い。


顔はまぁまぁだけど、細マッチョな体に、酔うとさらに陽気になる明るさ。


ノリで付き合ってからも、翔ちゃんの魅力は増すばかりだった。


色んな店に連れてってもらったし。


誕生日やクリスマスなんかもちゃんと用意してくれるような、意外とマメな男だった。



だから



当時26歳の私は、これを逃したら二度とチャンスは無いと、１人ですごい焦っていたんだ。


周りが一気に結婚やら出産やらって固めだして、親からも迫られてて。


立花くんの結婚式(相手は麻里奈では無い)に出席した翔ちゃんは、相当感激したらしく


びっくりするほどの泣き顔で帰ってきたから。


今しか無い！！って思った。



で、私から逆プロポーズしたの。