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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第7章 ☆甘い誘惑

…………翔ちゃんのばか!!



そうじゃないんだよ。


私は、前みたいに、翔ちゃんに決めてもらいたいんだってば!


ぬるくなった缶ビールを、一気に飲み干す。


……最初の結婚記念日は、柄にもなくバラの花を用意してくれたっけ。


新婚当初は、週末に美味しいお店に連れてってくれてたし。


色んなサプライズがいっぱいで、いつもドキドキキュンキュンしてた。




それが、いつの間にか少なくなって。


私から言わなければ、誕生日もクリスマスもスルーされてしまう。


デートや旅行ですら、自分で段取りしないと実現しない。




「……寂しいなぁ……」




お風呂に入った後、翔ちゃんはそのまま寝るだろう。


……Hだって、最後にしたのがいつだったかも思い出せない。


しようよって言うことさえ、雰囲気的に出来なくなっちゃったしなぁ。


私も前は、あんなに甘えてたのに。


満たされない心のまま、私はパキっと缶を潰した。

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