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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第7章 ☆甘い誘惑

道の端に立てかけた黒板に

『sweet temptation
  <new open> 』

と白いチョークで書かれている。




「……スウィート・テンプテーション。
……甘い誘惑?」




看板の矢印が指す右側の路地を見ると


少し先に、見慣れないお店があるのが目に入った。


メインの並木道から少し外れた、住宅街の一角だ。




「……今流行りのショコラティエでもいるのかしら」




興味本位でその店まで行ってみる。


近付くにつれて、レンガ作りの一軒家が現れた。


正面がガラス張りになっていて、ショーケースに並んだ色とりどりの商品が見えてくる。


予想通り、街の小さな洋菓子店のようだ。




「……甘い匂い~~♡」



ケーキを焼く香ばしい香りに惹きつけられるように、そのお店の前に立ち、キラキラと光るお菓子を見つめる。


見ただけで、ぽっぺが落ちそうなくらい美味しそう。


やっぱり、女は甘いものに弱い。




「今日開店だったんだ~!
もっと早く帰ってくればよかった~~」

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