テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第7章 ☆甘い誘惑

夜の8時を過ぎているので、お店のドアにはcloseの札がかかっていた。


ガラス張りだから外から見えるようになっているけど、店内には誰もいない。


さっきからケーキを焼くイイ匂いがするけど、明日の為の準備かなぁ。


よしっ、明日は早く上がってまた来よう!


そう思って再び並木道に戻ろうとすると




「………あの!」




後ろから透き通った男の声が聞こえた。

振り返ると




「……………!」




白いコックコートに身を包んだ、若い男性がこちらを見ている。




「……わ、私?」




急激にドキドキして、声が裏返ってしまった。


なぜなら。


女にとって、甘いものと同じくらい弱いもの。


私を呼んだ彼は、絵に描いたようなイケメンだったから。





「はい、突然呼び止めてしまってすみません」





彼はふわっとした笑顔を浮かべて、私に近付いてくる。


な、なになに……!?///

ストーリーメニュー

TOPTOPへ