
妹萌えフラグ3
第6章 妹の土産
「もぉ…ガマンっんっ、できないよぅっ!」
ユイは、そう言うと、俺の首に腕を回して、肢体を俺に預けた。
「うぎゅっ!?」
それはそれは、いきなりのことで、当然ながら俺たちは床に倒れる。
俺は、腕の中にいるユイをなんとか庇った。
「いってーな!何してるんだよ!危ないだろ!?」
このときばかりは、兄貴として本気で怒鳴った。
怒ろうとした…が。
「でも、お兄ちゃん守ってくれた…!」
「はあっ?」
妹の気が触れたと、真面目に思った。
「そりゃ、守るに決まってるだろ…」
「なんで!?」
その時のユイの真剣な眼差しを見て、
あ、今オレは試されてるな。
と気付いた。
