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心をあげる

第7章 あなたへ届け

寝室に入ると

リュカはベッドから立ち上がり…

その足元には

割れた花瓶が散らばっていた。



「リュカ…?リュカがやったの?

どうやって…?

…心配…したの?」



「愛してるよ…マイカ。」



「リュカ…リュカ…」



二人はきつく抱き合った。

SINにこんなことができるなんて…



今、リュカを一人にしておきたくない。

でも、タクが怪しまないうちに

戻らなければ…



「リュカ…

すぐに帰ってもらうからね。

少しだけ待っててね。

私はリュカだけを…愛してる。」



今度はリュカは何も応えなかった。

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