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もう恋なんてしない。

第1章 生きる事からはじまった。

『私パタヤ行かないよ!』

『......わかった』

剛は会社の社長とこの頃に仲良くしていた
『ネルトン』の小姐、タンタンとタイのパタヤに行く約束をしていた。

昨年受注した大きな契約のご褒美にと
小姐を連れてのちょっと淫らなバカンスの予定だった。

『年開けたら、パタヤにでも行くか?』

『良いですね!メンバーは?』

『この4人で行くんだよ!』

『タンタン行くか?』

『良いよ!行きたい!』

食事の席とは言え、社長の彼女と4人で
パタヤの話で盛り上がった。

『お前は、日本に検査に行ってからだな。
身体が、健康が一番だぞ!』

この年の暮れは体調が悪く剛自身も
内心不安でいっぱいだった。

もし再発していたら....

2002年東京。
大腸癌で長期入院、『死』を覚悟した事が再び頭の中を駆け巡る日が続いていた。




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