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もう恋なんてしない。

第1章 生きる事からはじまった。

私の名前は小宮山剛、49歳。
今は中国人の妻、2歳になる娘とここ上海で生活している。

2002年東京。
2度目の癌が…大腸癌

放射線治療の影響で定期健診の内視鏡は
激痛との闘いで、ここ数年忙しい事を理由に
検査を怠っていた。

『通常、この手術自体は難しい物ではありません。しかし小宮山さんの場合、やはり放射線の影響で内臓が癒着していますから大変危険な手術になります』

『手術を行なう事で合併症や出血のリスクがあります。』
『そのまま・・・と言う事もありますので手術をするか?
化学療法にするか?お考え下さい』

何度も担当医の先生と話をした。

東京大学付属病院。
医療技術も先端の屈指の病院だ。

『手術をしても大腸は摘出しますが、肛門に近い所から
カットしますので人工肛門の準備も必要です。』

それは衝撃の内容で、
加療か手術かどちらを選択しても
『死』の覚悟を始めなければならない宣告だった。

順調に成長していた自分の会社も
お金も要らない

『命』だけは。
『死にたくない・・・』と
一人で何度泣いた事か。

その時そばにいてくれたのは、今の妻
中国人の雪婷だった。

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