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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

「どうしたんや、枡田? 乗り物酔いしたんか?」

「い、いえっ……」

琴子はうつむいたまま首を振る。

「琴子具合悪そうだからちゃんと介抱してやれよ、阿久津」

無理矢理押し付けてやれ!!

琴子を残して私は先を歩いた。

「きょ、恭華ちゃんっ!!」

少し強引にでもしてやらないと琴子も動かないからね。

「無理するな、枡田。荷物は俺が持ったるから」

おっ!!
いいぞ、阿久津!!

その調子その調子!!

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