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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

私らは海岸沿いの雑木林を歩いた。

「いい風……」

潮の匂いを含んだ風が気持ちよく吹いていた。

「気持ちええなぁ……」

「はい……」

緊張のあまり琴子はほとんどしゃべらない。

こんなんでコクれるのかぁ?

海岸の方からは花火で盛り上がる人たちの声が聞こえる。

そろそろ……だよね?

「あっ!?」

「どないしたんや?」

「部屋にケータイ忘れてきた」

これが私と琴子の合図だった。

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