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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

「別にエエんちゃう? 今はいらんやろ」

「いるのっ!! 写真撮るんだから!!」

「わしので撮ったらええ」

「画質が違うのっ!!」

空気読めない阿久津を押しきって私は旅館に戻る。……振りをする。


「しゃーないやっちゃな……」

暗闇に紛れて隠れた私は二人を監視しながらゆっくりとあとをつけていく。

本当に帰ったら琴子はコクらなそうだし、ちゃんと監視しておかないと。

二人きりになった琴子はさらに無口になり、一方的に阿久津が喋りながら歩いていく。
(もう、琴子っ!!)

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