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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

「サイテー!!」

その前に私が立ちはだかった。

「か、加賀美っ……」

「琴子を愛してやれないんだったら追いかけんなよ。これ以上琴子を傷つけたら絶対に許さないから」

「加賀美……せやな……中途半端な優しさはなんとやら、やな」

「いいじゃんっ! 生徒と教師でもっ! バカじゃないのっ! 琴子いい子なのにっ! ほんと、最低っ!!」

私も涙があふれていた。

こんな馬鹿のせいで私も琴子も泣かされるとかありえないっ!

「死ねっ!」

「うわっ!?」

手に持っていた木の枝を阿久津に投げつけて、私は琴子のあとを追い駆け、走った。

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