テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

夏の炎天下の下。

日焼けしないように日陰に座ってゴミを拾うみんなを見ていた。

ウザい阿久津も私に説教をしてこない。

遂に根負けしたんだな。
ざまぁ!!

時おり琴子が阿久津をこっそりと見詰めているのを私は気づいていた。

琴子……

無理しちゃ駄目だよ……

阿久津なんかよりずっといい男たくさんいるんだし。


うるさいくらいのセミの鳴き声を聞きながら私は琴子の心の傷が癒えてくれることばかりを考えていた。


鬼の生活指導教員 3 終わり


ストーリーメニュー

TOPTOPへ