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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3

「悠希は女学校以外絶対に許さないって言ってたくせに」

お母さんがからかう。

「栄凛館は別だろ」

愉快そうにお父さんが笑った。

そう、この学校は男女共学だ。

幼稚園からずっと女学校しか通ったことがない私にはちょっと緊張……

でも心配ない。

だって私は……

「次は東京大学だな、悠希。小野瀬先生の言うことをよく聞いて勉強するんだぞ?」

「もう。高校の入学式からプレッシャーかけるなんて。高校入試で悠希だって疲れてるのよ?」

「ううん。大丈夫だよ、お母さん」

高校に入学しても小野瀬先生と一緒にいられるんだもん。
心配なんて何もない。

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