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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3



「それでね、それでねっ!!」

高校に入ってはじめての家庭教師の夜。

私は興奮しながら高校生活を小野瀬先生に話す。

「わかったから。さあ、勉強しよう」

「なにその言い方!?」

いろんなことがあって先生に聞いて欲しかったのにっ!!

「悠希ちゃんにいろんなことがあってテンションが上がるのはわかるよ。けど俺は勉強を教えにきてるんだ」

「……そんなの、わかってるっ!!」

「だったら」

「いいじゃんっ、少しくらいっ!! ケチっ!!」

「ケチって……」

「頑張って高校合格したんだから今日くらいいいでしょ!!」

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