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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3

「高校合格してから今日までずいぶん緩い授業が続いただろ? 息抜きはおしまい。今日からいつも通りだ。そうやって高校に入ったとたん変な解放感に漬かる奴から落ちこぼれていくんだから」

「もうっ……」

色んなこと聞いて欲しかったのにっ!!

先生が三年間過ごした高校を私が見てどう感じたか、伝えたかったのにっ……

そんな私のわがままなんてお構いなしに先生は授業を進めた。

でもまあ、仕方ない。

これからは少しは親の束縛も減るだろうし、先生とたくさんデートも出来るはずだし。


そんなことを私は考えていた。

でもこのときはもう既に、先生は決めていたんだよね……

この先のことを……



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