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先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

阿久津は笑いながら真剣な目をしていた。

一瞬だけ……

心が揺らいだ。

「確かにお前はあの海岸によう似とる。掃除してもすぐ汚れるかも知れへんけど……本当はすごくきれいなんや」

あの海岸を思い出す。

確かに朝の日差しで光る水面は輝いて綺麗だった。

その記憶と同時に琴子を傷付けた阿久津を思い出す。

「関係ねーだろっ!! 私のことはほっとけよ!! 偽善者ぶるのが一番ムカつくんだよっ!! 結局最後は見放すくせに!!」

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