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先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

「だったらなおさら行く!!」

「勝手にしてっ!!」

叫びながら私は廃工場へ走った。

けど私だって怖い。

レイプされる可能性しか感じないし……

怖くて、でもじっとしてられなくて……


悔しいけど頭に浮かんだのは阿久津の顔だった。

走りながら私は阿久津に電話をした。

すぐに阿久津が出る。

「先生っ!! お願いっ!! 海岸沿いの廃工場に来てっ!! 急いで!!」

それだけ言うと阿久津の返事を待たずに通話を切る。

一秒でも時間が惜しかった。

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