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先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

廃工場に入ってあちこちのがらくたを蹴散らしながら奥へ走る。

----人影が見えた。

ガラと頭の悪そうな男三人と、その回りにいる顔の青ざめたこれまた頭の悪そうなギャル。

そして、床に倒れている琴子っ……


「琴子を離せっ!!」

近くにあった鉄パイプを握り、飛び掛かる。

「おお。恭華じゃん。久しぶり」

驚いた様子もなくミサの彼氏と仲間の男二人が笑う。

「今すぐ琴子から離れて!!」

パイプを日本刀のように構えてにじり寄った。

「恭華ちゃんっ!! 来ちゃダメっ!!」

床に倒れていた琴子が叫ぶ。

スカートをナイフで切られたのか、ズタボロになっていた。



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