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先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

「ムカつくから友情ごっこしてんな!!」

ミサの彼氏が怒鳴った。


「友情ごっこちゃうで……本当の友情や」

入り口の方から声がした。

「あっ!? なんだてめぇ!!」

「先生っ!!」
「先生ぇえっ!!」

現れたのは阿久津だった。

「すまん。遅くなって」

阿久津は優しそうに微笑んで私たちに近付いてきた。

「先公かよ……俺は先公ほど嫌いなものはねぇんだよ……」

ミサの彼氏が憎悪に満ちた顔で笑った。

「阿久津っ!? マジ……ヤバくない?」
「逃げようっ!!」

ギャル集団はミサだけ置いて逃げ出す。

「ちょっ!? 待ってよっ!!」

「逃げんなよ、ミサ」

私は慌ててミサの手を掴む。



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