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悪魔と天使

第1章 編入


*捷side*



只今、一ノ瀬君の部屋。



忘れ物をした私は戻ってきた訳なのですが。
これはどういった........。



そこに寝ていたのは一ノ瀬君ではなく、金蝶。
いや、一ノ瀬君が金蝶ですね。



カツラまでここにある。
薄々気づいてはいましたが、まさか本当に一ノ瀬君だったとは。
これは隼人に言うべきでしょうか。



言わない方が面白くなりそうです。
金蝶、あなたは何処までやりきれるのか楽しみにしていますよ。



忘れ物を取るとその場を静かに去った。



自分の部屋に戻ると、ある人に電話をかけた。



「あ、__ですか?」
『うん。捷ちゃんどうしたの?』
「金蝶のことですが、やはり__の言った通り間違っていませんでしたよ。」
『僕が間違う訳ないじゃん。僕を誰だと思ってるの?』
「フフッ、情報屋でしょう。」
『隼人には言うの?』
「いえ、言いません。自分で気づかないと面白くありませんし。」
『悪趣味だね。』
「そうでしょうか?」
『そうだよ。じゃあ、僕まだお仕事あるからバイバイ♪』
「はい、では。」



電話を切り、これからが楽しみだと思いながら食堂へ足を運んだ。


                          

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