悪魔と天使
第2章 親睦会
「楓、もうすぐ親睦会だな。」
「悠、そんなことは分かっている。」
「じゃあ、どうすんのさ。」
「悠は兵隊のコスプレだからいいが、俺は白のヒラヒラワンピースだぞ。」
「うっ....すみません。」
「春は上手く逃げたし。」
「そうだったな。」
俺達は今屋上で授業をサボって雑談と言う名の会議をしている。
春はバイトを理由にし上手く逃げた。
俺達を置いてな。
だから俺達もどう逃げるか会議をしている。
さて、本当に逃げられるのか。
「なぁ、楓の女装みたい。」
「オタクのか?」
「いや、金蝶の!」
「無理だ。ばらす気はない。」
「カツラでも変えたら?」
カツラ、いや、ばれる確率が高くなる。
とくに会長にな。
「それは無理だ。」
「チッ....まぁ、いいや。」
そうしてくれ。
期待はするな。
ウザイから。