テキストサイズ

純情ゲーム

第1章 Stage1 イージーモード

帰り際と同じことをまた言われた。
けど今度は事情が違う。

もう今日は暇だと言ってしまっている。

「アイスクリーム、奢るけど?」

「え?」

可愛らしく微笑みながら、長谷川君は鞄を肩に掛ける。

私は思わず問い返してしまったのに気付き、顔がに熱が集まるのがわかった。

長谷川君はたまたまアイス奢るっていうのを口実にしようとしただけだ…、それが偶然私がアイスを食べようと思っていた日と重なってたから…。

「orange Berryのアイス好きでしょ?」

私は慌てて机から財布を取り出し、そう言いながら教室を出る長谷川君の背中を追ってしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ