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純情ゲーム

第1章 Stage1 イージーモード

“晴天の霹靂”という体験を私は今までしたことがなかった。

“なかった”っていうのは、つまり過去形。

「ねぇ、一緒に帰ろ?」

私はHR終了後、いつも通りそそくさと1人で帰ろうと思って、鞄の中身を確認していた。

あー、今日は帰ってなにしよう?なんてぼーっと考えていたら、いきなり視界に男の子が入ってきた。

いつもならさして気にならない。

だって私に話しかけてこないから。
まあ、話しかけて欲しいなんて、思ったことは今までに一度もないんだけど。

だから、一緒に帰ろ?っていうセリフも絶対私以外の誰かに言ったんだと思い込み、返事もしなかった。

私の後ろに誰かいるのかなー。

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