LAST SMILE
第3章 新しいBlue Sky
*
今日はもう遅いからって、みんなは片づけを始めた。
「んじゃ、あたし帰るね」
「なんでだよ。そこで待ってろ。ばーか!!」
あたしが帰ろうとすると、
祐兎が振り返ってあたしに言う。
なんで!?
つか、馬鹿って!!!
「お疲れ。REI」
「お疲れっした!!」
あたしが渋々床に座っていると、
武田君、磯部くんが部屋を出て行った。
しばらくしてから、亜貴も部屋を出て行く。
その部屋には、あたしと祐兎だけ・・・。
「っねぇ!!いつまで待ってればいいの!?」
痺れを切らして、
あたしはずっとギターをいじっている祐兎の背中に向けていった。
「うし。出来た」
祐兎が満足げにそういった。
あたしは気になって、そこに近付いた。
「あ・・・」
ギターに何か彫らってある・・・。
そこには、Blue skyと書かれていて、
その下にはメンバーの名前が書かれていた。