テキストサイズ

LAST SMILE

第5章 リストバンド









そんなちょっとした事件?があってから、
あたしたちはわりと自然にいつも通りすごした。


みんな、あたしがあんなふうに取り乱したこと、
不思議に思わないのかな?


ていうか、このリストバンド、
あたしのじゃないし・・・。


誰のだろう・・・。

てか、あたしのはどこにやったんだっけ?


覚えてない。
何も覚えてない。


ただ、あたし、
亜貴にすっごいこと言っちゃったような・・・っ!?




「麗華」


「え・・・?」


「なんだよ。その顔。
 そう呼べって言ったのはお前だろ?」




そうでした・・・。


あーあ。
あたしったら恥ずかしい。




あの時のことは鮮明に覚えている。


出来ればなかったことにしたいんだけど・・・。



あれから亜貴は、
あたしを“麗華”って呼ぶようになった。



なんだか変な感じ。



それに、あれから亜貴は、
なんだか前よりあたしに気を遣ってる感じだった。



おかしい。



亜貴。
なんか変わった?




だけど、変わったのは亜貴だけじゃなかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ