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「お嬢様…お嬢様…」

ん…

「ゆりお嬢様、起きてください。遅刻してしまいますよ…？」

甲斐甲斐しく起こしてくれる執事の宮川。

やんわりと私の肩を揺すり、起こそうとしている。

「お嬢様…」

起きないといけないのはわかっている。

でも昨日遅くまで本を読んでいて…

『んん…』

ごめんなさい、宮川…私眠たいの…

一度は意識をもったゆりだったが、心地よい布団の温かさに意識を預けようとしていた…

「お嬢様…

起きないと、襲いますよ…？」


『っつ…⁉︎』

さっきまでの眠気が嘘のように目を覚ました。

「お嬢様…」

『お、おはよう宮川…びっくりさせないでよねっ…ちゃんと起きるってば…』

起きたから、オッケーだわ。うん。

『今日は朝から委員会があるのよ、めんどうだわ…っ、宮、川？』

宮川がベットから出たゆりの腕をつかんだ。

『宮川、どうした…の、っんんっ』

突然のキス。

ゆりは訳が分からなかった。

『んっ…ぁ…』

重ねられていた唇が次第に激しいものへと変化していく。
唇を吸われ、舐められ…

ゆりはただただ、宮川に身を預けるしかない。

『ぁ、はぁっ…んんん、みや…かわ？』