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妄想いろいろ

第3章 妄想3 社長

曇りのない瞳で見つめられて、ドキッとしてしまう。

「どっちって…」

「君は…」

ふと、手に温かな感覚。

社長が、膝に置かれた左手を握っていた。

「君は素直じゃない。冷たいようで、実はすごい謙虚だ。スムーズに仕事がうまくいくのも君がちゃんと準備をしてくれているから。…違う?」

ぎゅ、と握られる。

柔らかな温かさが熱くなっていく。

「っ、だってそれが私の仕事がですよ。」

いつもなんか抜けてるくせに。

こんな時にものすごいかっこいい顔するなんて。

熱が、身体中に回る気がする。



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