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真実のノート

第4章 ノートの続き

「美香…しょうがないよ…お父さんもここまで頼んでいるんだし…ね?」

「でも、お姉ちゃん…。」

「わたしのことなら気にしなくていいよ。ほら、準備しよ!髪型可愛くしてあげるから♪」

父のために、わたしも姉も自分の予定をキャンセルした。

父の顔を売るために、私たち娘もパーティーに出席しなければいけなくなった。
あわよくば、父はお偉いさんの息子さんと私たちどちらかを結婚させようと思っているようだ。

姉には啓太さんがいるんだから…

私は父のために結婚しなくてはならないのだろうか?

(そんな古典的なこと、誰がするか。)

こんな時でも姉は1つも文句を言わないところが凄いと思う。

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